健康食品業界は今後どうなる?

 昨年4月、健康食品業界に大きな変革が起こった。 機能性表示食品制度の導入である。 はてさて、それがどうしたの?と思う方も多いはず。 要は、製品のパッケージにこれに含まれる成分は、体の○○の部位にどういった働きがあるかということを表示できるようになったのである。 例えば、「この製品は肝臓の働きを強めます」といった具合に。

 今までも、トクホという制度があったが、どこが違うのか??
 大きく違うのは、国の審査・許可ではなく、届け出をするだけで、表示できるようになることである。 しかし、効果の科学的根拠や安全性などについては、製造業者・販売業者自身が責任を持つ必要がある。そのため、虚偽の表示や効用におけるトラブルが起これば、消費者庁から罰則が科せられる。

 そもそも、なぜ、国はこのような制度を導入することにしたのか?
 簡単である。医療費の削減である。 医療費は、1年に1兆円ずつ増大しており、予防、病気になる前に自分の健康は自分で守るという意識を皆が持てば、医療費の増大を抑制できる。 消費者は、この制度の導入により、ドラッグストア・スーパーなどで、製品の効果の表示を見ることで、自分自身の体調不良の悩みやトラブルに応じて、製品を自力で選ぶことができるようになる。

 しかしながら、他方で、批判もある。 それは、消費者からすれば、そもそも表示通りの効果が本当にあるのかどうかわからないということである。 そうなれば、自力で選べたところで、その製品を実際に使ってみないと効果があるのかどうか、悩みを解決し得るのかどうかわからないのである。 実際、必ず、効果がないにもかかわらず、その効能を過大に謳うような内容を表示する悪徳業者も多い。 健康食品には、生命にも関わるものがあるだけに、大変な問題である。 こういった輩ををあぶりだすためにも、消費者庁は商品の取り締まりを徹底するようである。

 また、この機能性表示食品制度以外の健康食品を厳しく取り締まるそうである。 こうなれば、この制度以外のサプリメントなどは、科学的根拠がない、安全性が低いなどのレッテルを貼られてしまうことになる。 つまり、健康食品業界においては、この表示があるのとないのとでは、製品価値に大きな隔たりができることになる。 健康食品製造者は、今回の制度導入には、乗っからない理由はないのである。  

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